美女と野獣(1991)
あらすじ
森の奥にある城に、若く美しいがとても我がままで傲慢な王子が住んでいた。ある夜、醜い老女が城を訪ね、一輪のバラを宿代代わりに差し出し城に一晩泊めてほしいと頼む。しかし王子は老女の醜さを理由にそれを断る。老女は「見かけで人を判断すると、心の奥底の真実が見えなくなってしまう」と忠告するが、王子は聞く耳を持たず再び追い返そうとした。するとその瞬間に老女は美しい魔女に変わり、優しい心を持たず人を外見で判断する王子と、王子をそのように育てた召し使いたち、さらにその城全体に魔法をかけ、王子を恐ろしい野獣の姿に、召し使いたちを家財道具の姿に変えてしまった。魔女はどんな物をも映し出す魔法の鏡と初めに見せた一輪のバラの花を置き消えていった。そのバラの花びらが全部散るまでに、王子が人を愛し人に愛されるという「真実の愛」を見つけなければ、王子たちにかけられた魔法が解けることはない。王子は己の醜い姿を恥じて城に閉じこもり、絶望と失意のうちに十年の歳月が流れた。
感想
中学校の音楽の授業で鑑賞した以来でした。この時代のディズニーの素晴らしさはアニメーションの面白さ、世界観の美しさにあると思います。この映画は図書館や城の廊下、階段と言った場面での見上げるショットがほんとに綺麗です。また、晩餐のシーン、ダンスシーンを始めとして華のあるシーンは今見ても決して色褪せないですね。ポットや時計たちも中身が人間だと納得できるような動きをしています。
シェイプオブウォーターで知られるギレルモ・デル・トロ監督は「美女と野獣」を嫌っているようです。この理由を考えると野獣が最後に人間に戻ったシーンにあるのかなと思います。姿形に囚われない愛を描いてるはずが野獣から元の姿に戻ってハッピーというのが気に入らないのだと思います。だからこそシェイプオブウォーターで抑圧される者同士の愛を描いたのではないでしょうか。
ものすごくマニアックな話になりますがドラゴンクエスト8のトロデーン城を思い出しました。
★★★★★★★★☆☆
監督
ゲーリー・トゥルースデイル
カーク・ワイズ
脚本
リンダ・ウールヴァートン
製作
ドン・ハーン
製作総指揮
ハワード・アッシュマン
出演者
アンジェラ・ランズベリー
ロビー・ベンソン
リチャード・ホワイト
ジェリー・オーバック
ブラッドリー・ピアース
デヴィッド・オグデン・スティアーズ
音楽
アラン・メンケン
編集
ジョン・カーナカン
価格:3,302円 |