暇な大学生の映画備忘録

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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015)

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あらすじ

男子高校生のグレッグは気の合うアールと共にパロディ映画を作るさえない日々を送っていた。ある日、疎遠になっていた幼馴染みのレイチェルが白血病になり、グレッグは彼女の話し相手になる。2人は次第に打ち解けていくが、レイチェルの病状が悪化し…。

 

感想

白血病の同級生のために映画を作るどこか冴えない主人公を描いた話です。コメディチックながらも最後に感動が待っている映画です。
以下ネタバレを含みますので未見の方はご注意ください。高校のどのグループにも属そうとせず、相手に自分の事を知られないように上辺だけの関係を続けていたグレッグ、彼と親しいのは映画製作仲間のアールくらいでした。自分をヘラジカに踏み潰されるリスの様に存在価値がないと考えていたグレッグは母に頼まれて嫌々ながらも白血病のレイチェルと話すようになります。ただ上辺だけの関係で終わりたいグレッグは下ネタを交えたくだらない話ばかりレイチェルと続けます。しかしレイチェルとグレッグの共通の知人によって、知られたくなかった映画製作のこと、大学のことがレイチェルに伝わります。グレッグは母に自分のことを詮索されるのも嫌がる人間なのですが結局レイチェルのために映画を作ることになります。残念ながら映画の完成と共にレイチェルは亡くなってしまいました。死後レイチェルの部屋を訪れるとそこにはレイチェルが本を切り抜いて作ったグレッグ、アール、レイチェルの3人の姿がありました。同じように本を切り取ったクラフトワークが部屋中にあり、グレッグは自分がレイチェルの事を全く知らなかったことをしります。同時にレイチェルがグレッグを大学に進学させるために書いた手紙を知ります。自分のことを誰にも知られたくなかったグレッグはようやく自分を肯定できるようになり自分が制作した映画を大学に提出しました。自分も含めて人の本質を理解することが大切だと思わせてくれる映画です。最後の窓越しに階段を登っていくシーンも素敵です。

 

★★★★★★★★☆☆

 

監督

アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本

ジェシー・アンドリューズ
原作

ジェシー・アンドリューズ
『Me and Earl and the Dying Girl』
製作

ティーヴン・M・レイルズ
ダン・フォーゲルマン
ジェレミー・ドーソン
製作総指揮

ノラ・スキナー
出演者

トーマス・マン
オリヴィア・クック
RJ・サイラー
ニック・オファーマン
コニー・ブリットン
モリー・シャノン
ジョン・バーンサル
音楽

ブライアン・イーノ
ニコ・ムーリー
撮影

チョン・ジョンフン
編集

デヴィッド・トラクテンバーグ

 

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