第9地区(2009)
あらすじ
南アフリカ上空に現れた宇宙船。しかしエイリアンは襲撃に来たのではなく、宇宙船の故障で漂着しただけだった。その28年後、エイリアンと人間が暮らす共同居住区“第9地区”はスラムと化し…!?
感想
何も知らないくせに欧米諸国が移民を受け入れようとしない事を批判する人達にこそこの映画を見ていただきたいですね。移民や黒人のような差別の対象になっている人達をエイリアンに置き換えることで実情を巧みに描いています。エビと呼ばれるエイリアンのグロテスクな容姿や野蛮な行為は受け入れ難いとは言えません。現実世界での差別も同じように自分と違うものを受け入れられないから起こっているのでしょう。本作で描かれているエイリアンに対してなら拷問して殺しても構わないと言う考え方も現実には存在するのでしょう。主人公はエイリアンと同化することで彼らから見た世界を知ります。される側にならないと差別を理解できないと伝えたいのでしょう。かなりきつい描写もありますが、そうでなければ伝えられない内容だったと思います。どうでもいいですが私はこの映画を観てからエビが食べられなくなりました。
★★★★★★★★★☆
監督
ニール・ブロムカンプ
脚本
ニール・ブロムカンプ
テリー・タッチェル
製作
ピーター・ジャクソン
キャロリン・カニンガム
製作総指揮
ケン・カミンズ
ビル・ブロック
出演者
クリントン・ショーター
撮影
トレント・オパロッチ
編集
ジュリアン・クラーク
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