暇な大学生の映画備忘録

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夜の大捜査線(1967)

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あらすじ

偏見と差別の根強いミシシッピーの田舎町。殺人事件が発生し、警官・サムは駅で列車を待っていた黒人・ティッブスを逮捕する。しかし、ティッブスはフィラデルフィアの刑事だった。切れ者のティッブスに署長のギレスピーは捜査の協力を依頼する。

 

感想

殺人事件を追う腕利きの黒人刑事とステレオタイプな白人至上主義の警察署長を描いた作品です。この映画の真価は公民権運動の盛んだった1960年代に公開された事にあると思います。北部では黒人の地位が見直されつつある中、南部には根強い偏見が残っており、黒人刑事ヴァージルは度重なる捜査の妨害を受けます。味方であるはずの警察を含め誰もがヴァージルを自分より下の人間として見ています。警察署長ギレスピーも例外ではなく、ヴァージルが凄腕の刑事だと理解しても強く当たっています。綿花農場で働く黒人、白人達のヴァージルに対するセリフなど当時の南部の現実を如実に再現した描写が生々しいほどにリアルでした。最後にギレスピーとヴァージルが握手する場面に救いを感じましたが、現実には固定観念や決めつけで解決されてしまう問題も存在するのでしょう。

 

★★★★★★★★☆☆

 

監督

ノーマン・ジュイソン
脚本

スターリング・シリファント
原作

ジョン・ボール
製作

ウォルター・ミリッシュ
出演者

ロッド・スタイガー
シドニー・ポワチエ
ウォーレン・オーツ
音楽

クインシー・ジョーンズ
撮影

ハスケル・ウェクスラー
編集

ハル・アシュビー

 

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