暇な大学生の映画備忘録

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ヒックとドラゴン(2010)

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あらすじ

ひょんなことから宿敵のドラゴンと仲良くなったヒックは、バイキングとしての使命と自分の信念の間で悩んだ末、ある決断を下す。

 

感想

以下ネタバレを含むので未見の方は注意してください。長年の間殺し合いを続けてきたヴァイキングとドラゴンを通して相手の本質を見極めれば変わることのできる人間の姿を描いた映画だと思います。ある日偶然撃ち落としたナイト・フューリーとの交流を通して好戦的でなかったヒックの考え方は変わっていきます。アスティが教えてくれますがドラゴンと対峙して攻撃しようとしなかったのはヴァイキングの中でも彼だけでした。相手の本質を見ずに周りの風潮に合わせて起こっている社会問題をヴァイキングとドラゴンの間に描いていて同様の映画だと『クロース』が思い浮かびました。ドラゴンも自衛のためで人間と戦うことを望んでいないとヒックが説明しても案の定ヴァイキングの人々は理解してくれません。人々がドラゴンの本質を理解するのは巣を破壊してしまってヒックが片足を失ってからのことでした。シリーズを通してバークにはドラゴンが住み着いてるのですがこれはヴァイキングの人々の巣を破壊してしまったことに対する自責の念なのかもしれません。ドラゴンの巣の長が悪役の様に描かれていますがこの点だけは決して彼は悪役でもなんでもなく生物としての本能なのかなと一言いっておきたいです。とは言えそんなドラゴンとヴァイキングの関係なんて鑑賞後に考えたらよくてトゥースの愛らしい姿やヒックとの交流、空を飛ぶ自由な感覚を素晴らしい音楽と共に楽しめたらそれだけで満足なのかなと思います。ちなみにナイト・フューリーのトゥースはオオサンショウウオクロヒョウの姿を参考にしたらしいです、可愛い。

 

★★★★★★★★★☆

 

監督

ディーン・デュボア
クリス・サンダース
脚本

ディーン・デュボア
クリス・サンダース
ウィル・デイヴィス
原作

クレシッダ・コーウェル
製作

ボニー・アーノルド
製作総指揮

クリスティン・ベルソン
ティム・ジョンソン
ナレーター ジェイ・バルチェル
出演者

ジェラルド・バトラー
ジェイ・バルチェル
音楽

ジョン・パウエル
編集

ダレン・T・ホームズ

 

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