ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019)
あらすじ
ドラゴンと人間たちが共存の道を選び、平和になったバーク島。だがドラゴンが増え続けたことで、島に納まりきらなくなってしまう。亡き父の跡を継いで若きリーダーに成長したヒックは、ドラゴンたちと共に、新天地を目指して島を旅立つ決意をする。
感想
ドラゴンは人間の所有物なのか(1作目のラストでペットと言ってて疑問に感じました)に対する答えを示した3作目だと思います。以下ネタバレを含むので未見の方は注意してください。グリメルの行動が前作のドラゴと大差ないこと、最後のトゥースとの別れは想像できてしまうことが要因となってあまり新鮮さはなかったです。ただここまで来るともう新鮮さなんて求めず愛だけで観てるのでそこまで気にならなかったです。成長しすぎたが故にグリメルを甘くみたことが原因でバークに住むドラゴンが危機に陥ります。(これも2にそっくりですね)ただ、このグリメルは敵役として取り敢えず出しておきたかっただけでこの映画で描きたかったのはタイトルにもあるドラゴンの聖地だと思います。トゥースが自分と同じ種族ナイト・フューリーであるライトと出会うことでヒックもトゥースとこのまま暮らすべきかどうか悩みます。結果としては想像の通りヒックはトゥースと別れるのですがこの事を通して人間とドラゴンは共存ではなくお互いに住むべき場所があるということを描きたかったのだと思います。もう続編が作られることがないだろうと思うと悲しいですが今までの2作であった問題を解決し綺麗に終わりにはこれで良かったんかなと思います。シリーズを通してヒックが目を背けていた現実に直面して成長していく姿、そして何と言ってもトゥースの可愛らしさが心に残りました。必ずしもハッピーエンドとは言えないところがヒックとドラゴンの魅力だと思います。
1作目でヒックがトゥースに触れるシーンと3作目のヒックがトゥースから手を離すシーンの対比は分かっててもちょっと感動的です。それから3Dアニメーションの技術はこの10年で本当に進化しましたね。人間やドラゴン以外はちょっとデフォルメかかってますが殆ど実写です。
★★★★★★★★☆☆
監督
ディーン・デュボア
脚本
ディーン・デュボア
原作
クレシッダ・コーウェル
製作
ボニー・アーノルド
ブラッド・ルイス
出演者
ジェイ・バルチェル
アメリカ・フェレーラ
ケイト・ブランシェット
F・マーリー・エイブラハム
音楽
ヒックとドラゴン 3ムービー ブルーレイコレクション【Blu-ray】 [ クレシッダ・コーウェル ] 価格:4,573円 |