ロスト・イン・トランスレーション(2003)
あらすじ
初老のハリウッド俳優、ボブ・ハリス(ビル・マーレイ)は、サントリーウイスキーのテレビCMに200万ドルで出演するために来日し、パークハイアット東京に到着するが、うまく眠ることができない。同じホテルに滞在しているシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)は、セレブ写真家の夫ジョン(ジョバンニ・リビシ)に同伴して来日している。彼女は大学を卒業したばかりで結婚して2年になるが、ジョンは撮影の仕事でシャーロットをほったらかしているばかりか、映画のプロモーションのためにたまたま同じホテルにいたアメリカ人女優ケリー(アンナ・ファリス)との交流に忙しい。電車に乗って東京の街並みを散策したり神社を見たりするが、心が動かず虚しさを感じ、アメリカの友人に電話をかけても話を聞いてもらえない。同時にボブのほうも、倦怠気味の25年の結婚生活に疲れて、ミドルエイジクライシスをむかえている。
感想
異国の地で孤独に苛まれ人間関係も上手くいかない、そんな共通点を持った2人はお互いの心に空いあた穴を埋めていく。
劇的な展開はないけれど2人が徐々にお互いの距離を縮めていく繊細さが好きです。異なるバックグラウンドを持つ人々と関わることは難しいけれど、だからこそ自分に近しい人との関係は大切にしなければならないように思います。カメラを通して見る東京の景色はどこかいつもと違いますね。深夜にひっそりと観れたらいいなって映画です。
余談ですが物語の舞台となるホテルはパークハイアット東京です。1泊5万円前後で宿泊できるようなのでいつかお金に余裕ができたら泊まってみたいです。
★★★★★★★★★☆
監督
ソフィア・コッポラ
ロス・カッツ
製作総指揮
フランシス・フォード・コッポラ
フレッド・ルース
出演者
ブライアン・レイツェル
ケヴィン・シールズ
撮影
ランス・アコード
編集
サラ・フラック
価格:3,846円
|